使ってみたモノのインターネット(IoT)製品まとめ

2014年08月05日 11:53

モノのインターネット(Internet of Things = IoT)とは

いろんなデバイスをインターネットにつなぐことをInternet of Things (IoT) と言います。日本語では「モノのインターネット」と訳されます。2020年にはインターネットに接続されるデバイスの数が260億を超えるという予測も発表されていて(Gartnerのプレスリリース)要注目のエリアですね。

参考:モノのインターネット(日本語のWikipedia):まだ充実していないので英語Wikipediaの方がオススメ

少し前にバズワード化した「ユビキタス」も近い概念です。特に身につけるものは「ウェアラブルコンピュータ」とも呼ばれます。

デバイスをインターネットに接続するというアイデアは特に新しくもないのですが、デバイスやチップの低コスト化、Bluetooth LE (Low Energy) のような通信の低消費電力化、操作端末としてのスマートフォンの普及、ネット上で連携できるデータの充実化などが進んだ結果、家庭でも導入できるレベルになってきました。

※というイントロを書いたのが2014年夏。2015年1月のCESではIoT系の製品が一気に紹介され、記事も多く目にするようになりました。

アメリカでは身近になってきたIoT

IoTは注目を集めてバズワード化し、そのまま普及しないで消えて行くのでしょうか?

日本ではモバイルやデバイスは一部のガジェットおたく向けという感があります。日本語で検索すると、通信方法など技術視点の解説が多くヒットします。が、アメリカに住んでいると、IoTに限らずネットやモバイルが生活に溶け込んでいて、とても身近に感じられます。「IoT」どころか「モバイル」「ネット」「デジタル」といった言葉すら使われることもありません。普通になっているので、わざわざ「モバイル」と呼んで区別する必要も無いのです。「スマートフォン」も耳で聞くことはほとんどありません。普通に「電話」(phone)と呼びます。

この記事では、「モノのインターネット」系プロダクトを、アメリカ生活や体験談を交えて紹介します。

実際に使ってみたデバイス

BestBuyのような家電店でも買える一般的なIoT製品を、英語版Wikipediaと同じカテゴリで分類して紹介します。

1. Environment Monitoring

水や大気、土壌などの品質をモニタリングすることで環境を保護するというジャンル。動物にセンサーを取り付けて動きや健康状態を追跡することも。地震や津波の早期警報にも活用可能。

と書くと規模の大きな話に聞こえますが、温度や湿度、空気品質のモニタリングに関しては家庭用製品がだいぶ前から発売されています。

Netatmoウェザーステーション

温度、湿度、気圧、二酸化炭素濃度を測定できるデバイス。日本でもAppleストアや楽天、Amazonで2万円前後で買えます。

屋内用、屋外用の2つのデバイスが同梱されています。大きい方の屋内用は手のひらよりも小さく、iPhone 6 Plusより少し大きいサイズで、USBで給電します。小さい屋外用には乾電池を入れます。2つともWi-Fiでネット上のサーバーに接続して情報を随時送信します。

データは、Webまたはスマートフォン(iPhone / Android)のアプリで確認できます。「二酸化酸素が濃くなった」などアラートメールを受け取ることもできます。

実際に使ってみた感想
  • よく換気するようになった:アラートメールを受けてから窓を開けて換気することが増えました。気のせいか、頭がすっきりして仕事が捗ります。
  • 湿度や気圧を体で感じられるようになった:数字で気圧や湿度、二酸化炭素濃度を確認するうちに、「今日は気圧が低い」「湿度が上がってきた」と体で分かるようになりました。
  • 家に誰かいるか、窓が空いているか確認できる:二酸化炭素濃度のグラフを見ると、部屋に人がいるか、窓が空いているかをリモートで確認できます。「息子が16時ごろ帰ったに違いない」「窓を開けたまま出かけたかも」などとわかって便利です。

2. Infrastructure Management

橋や線路のような都市インフラを効率良くメンテナンスするという活用法。まだ可能性として論文などで語られている段階のようです。

これはさすがに規模が大きい話なので、家庭向け製品は聞いたことがありません。

3. Industrial Applications

工場での装置や状態、行程をモニタリングして効率良く管理するという活用法。データを取得して統計処理することで、予測分析も可能になる、と論じられています。

4. Energy Management

スイッチ、電源、電球、テレビのような電力を消費するモノは、IoTの対象として適しています。それらの電力消費をモニタリングして管理するという活用法です。電力の節約だけでなく、リモートでのオン・オフ制御などにも広まってきています。

Belkin WeMo

電源スイッチ系のプロダクトが何種類かBestBuyに並んでいます。私はWeMoを選びました。

Ambery Remote Power

これは使ったことがありません。

5. Medical and Healthcare Systems

血圧や心拍数、ペースメーカーや補聴器のようなデバイスのモニタリングと異常アラートシステムとして。ヘルスケア系は家庭レベルでも既に普及が進んでいます。

Fitbit Flex

歩いた歩数をカウントするだけの単純なデバイスですが、完成度の高いアプリとソーシャル活用によって普及が進みました。Jawboneやナイキも同じような製品を出していますが、アメリカではFitbitを一番よく見かけます。

FitBit Aria

体重計。iHealthやWithings、Fitbitなどが製品を出しています。私の場合は、体重を計った時点で自動でデータをネットに送信できるかどうかでFitbitとWithingsに絞り込み、小さい方のFitbitにしました。

6. Building and Home Automation

電灯、暖房、空調、家電、防犯システム、通信機器、AV機器などを制御し、利便性や効率を高めるという活用法です。

Phillips Hue

オンオフや色をリモートで制御できる電灯システムの代表格。他社も追随しています。

WeMo

Wi-Fiでスマートフォンと連動する電源スイッチ。

KeVo

玄関の鍵。ドアの企画はいろいろあるので導入の敷居は高いです。

7. Transport Systems

車のような移動システムの制御。

Automatic

運転席の下にあるOBD2端子に接続し、Bluetooth経由でスマートフォンに接続するデバイス。車の速度、加速度、ブレーキの強さ、ガソリン計、エンジン稼働などの車情報を端子から取得し、GPSや時間などスマホから得る情報と合わせてドライブ状況を診断・記録します。


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