ペルソナもいいけどコンセプトダイアグラムもいかが?

2009年11月19日 00:58

情報アーキテクチャ(IA)の方法論の中で一番重要なのは、サイトの目的・ユーザー・機能・コンテンツをマッピングし図解する「コンセプトダイアグラム」だと思っています。2000年当時数千人規模だったScient, Sapient, RazorfishなどのWebコンサルティング会社(SIPS)では、ペルソナやシナリオと合わせてコンセプトダイアグラムの作成がIA作業の標準フローに組み込まれていました。US本社のファイルサーバーやイントラネットを漁っていろいろなサイトのConcept Diagramを集めたものの、クライアント納品物は公開することができないため、この価値を伝えられないまま何年も経ちました。

そして2007年に公開され、IAの間で話題になったのが、Flickrのユーザーモデル(http://soldierant.net/archives/2007/10/belatedly_flickr_use.html)です。これはFlickrの中のひとが作ったわけではなく、あるIAがヒマなので作ってみたよ、とFlickr上で公開して話題になりました。厳密には「ユーザーモデル」なので、ユーザーと機能の関係を淡々とマッピングしているだけです。ビジネス側の意図(コンセプト)は感じられませんが、表現方法が参考になります。

もう一つ公開されているサンプルは、Dan Brown作のコミックに関するコンセプトモデル(PDF)です。見た目が地味ですが、IAだけで作る場合はこんな感じのコンセプトダイアグラムがUSでは多かったです。クライアントに印象付ける場合のみ、ビジュアルデザイナーにイラストワークを依頼するフローでした。

当サイトのコンセプトダイアグラムも作ってみました。

実践CMS*IAのConcept Diagram ver.1

2009年8月の初期バージョンです。所要時間2時間、元はPowerPointです。今見ると恥ずかしいので、早く下のver.2を見てください...。

cms-ia.info Concept Model v1

実践CMS*IAのConcept Diagram ver.2

2010-11-04追記:2010年10月に大幅改定しました。ソーシャルやオフラインでの執筆・講演活動との関係までスコープを広げました。

cms-ia.info Concept Model v2

これを描くことで、会社で働くことの意味、個人ブログと外部メディアへの寄稿の違い、制作会社との関わり方、などが自分の中で整理されました。図解すると、思考が整理されるんですよね。自分のサイトでも他人のサイトでも、会社のサイトでも良いので、ぜひ作ってみてください。

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